日本の名水百選にも選ばれた【忍野八海】は、富士山の麓に佇む神秘的な湧水池群。
その透明度の高い水面に映る富士山や、四季折々に変化する景観が多くの訪問者を魅了しています。
自然の驚異と地域の文化が交差するこの地では、散策だけでなく、ご当地グルメや歴史に触れる体験も楽しめます。
本記事では、忍野八海の魅力や観光情報を徹底解説し、初めて訪れる方からリピーターまで楽しめるポイントをたっぷりご紹介します!
【忍野八海】の基本情報

所在地 | 〒401-0511 山梨県南都留郡忍野村忍草 |
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営業時間 | 24時間営業 |
入場料 | なし |
忍野八海は、富士山の雪解け水が地下深く浸透し、自然のろ過作用を受け20年以上かけて、清らかな水として湧き出る神秘的な湧水群です。
その形成には火山活動や地質的な要因が大きく関与しており、約1200年以上の歴史を持つと言われています。
この地には8つの湧水池があるため、「八海」と名付けられました。
また、昔から地域の人々はこの湧水を農業や生活用水に利用しており、地域の信仰や文化の中心としても長い間重要な役割を果たしてきました。
「富士の名水百選」に選ばれた理由

忍野八海が「富士の名水百選」に選ばれたのは、その水の透明度の高さと地元住民による自然保護の取り組みが評価されたためです。
透明度は最大10メートルにも達し、水中に沈む水草や魚が手に取るように見えるほどです。
忍野八海の湧水はミネラルを豊富に含み、健康や美容にも効果があるとされています。
湧水のクオリティを保つために地元住民や自治体が積極的に水質保全活動を行っており、その努力が評価されて「富士の名水百選」に選定されました。
神秘的な湧水池:自然と歴史の融合

8つの池のうち代表的なものには「出口池」「濁池」「底抜池」などがあり、それぞれが異なる景観を持っています。


例えば「出口池」は水が絞り出るように湧き出る様子からその名が付けられ、古くから収穫祈願の場とされてきました。
「濁池」はその名からは想像しづらいほど透明度が高い湧水池で、池に浮かぶ緑の草がまるで絵画のように美しいです。
地域の信仰や伝説が交差する場所でもあり、歴史的背景を知ることで一層魅力が増します。

富士山との絶景コラボレーション
晴れた日に池の水面に映る「逆さ富士」は、多くの観光客が求める絶景の一つです。
【忍野八海】の景観は四季折々で異なり、春の桜や夏の青空、秋の紅葉、冬の雪景色と共に富士山の美しさを堪能できます。
景色をじっくりと楽しみたい方には、早朝や夕方の静かな時間帯が人も少なくておすすめです。




どこを歩いても景観がよく、ぶらぶらと散歩するだけでも楽しいです!
【忍野八海】周辺施設の営業時間・資料館

季節ごとに異なる営業時間のチェックポイント



忍野八海自体は24時間観光可能ですが、周辺の資料館や施設の営業時間は季節によって異なります。
春から秋にかけては長時間営業する施設が多いですが、冬季は短縮されることがあります。

資料館の閉館時間が早い場合もあるため、事前に公式サイトで確認するのがベストです。
忍野八海の「榛の木林(はんのきばやし)民俗資料館」
富士北麓一帯では最も古い民家の一つと言われている「榛の木林(はんのきばやし)民俗資料館」は、江戸時代に建てられ、築200年の歴史ある建物です。
忍野八海の池の1つである「底抜池」は「榛の木林(はんのきばやし)民俗資料館」の中にあるため、すべての池を見たい場合は資料館へ入場する必要があります。
館内には当時そのままの伝統的な家具や家財道具、武具、重要書類などが展示されており、地域の人々がいかに湧水と共存してきたかを垣間見ることができます。また、広大な敷地には、「底抜池」をはじめ、水車小屋や滝、「鯉の池」などもあり、景観も楽しめるスポットとなっています。
「榛の木林(はんのきばやし)民俗資料館」の基本情報
入場料 | 大人(中学生以上)300円(税込) 子供(小学生以下)150円(税込) 幼児(1歳以上~幼稚園児)100円(税込) ※団体割引あり |
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開館時間 | 9:00〜17:00 |
定休日 | 不定休 |
【忍野八海】へのアクセス・駐車場

忍野八海は山梨県南都留郡忍野村に位置し、標高900メートルの高原地帯にあります。
訪れる季節によって気温や景色が大きく異なり、四季折々の魅力を楽しむことができます。
公共交通機関でのアクセス
東京方面からの主なルートは、JR中央本線で大月駅まで行き、富士急行線に乗り換えて富士山駅で下車、富士山駅から「忍野八海行き」のバスで行く方法です。
また、高速バスを使った便利な方法もあります。
東京方面からの電車
大月駅経由 | JR新宿駅からJR中央線で約90分「大月駅」下車 →富士急行線で約50分「富士山駅」下車 →富士急行 路線バスで約25分 |
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国府津駅経由 | JR東京駅からJR東海道線で約80分「国府津駅」下車 →JR御殿場線で約60分「御殿場駅」下車 →富士急行 路線バスで約40分 |
小田急電鉄線(ふじさん号) | 小田急 新宿駅から小田急電鉄線(ふじさん号)で約100分「御殿場駅」下車 →富士急行 路線バスで約40分 |
東京方面からの高速バス
新宿発 | 中央高速バスで約100分(富士急ハイランド (経由))、中央高速バスで約40分 |
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東京発 | 高速バスで約120分「富士山駅」下車 →路線バスで約15分 |
また、関西・東海地方から行く場合はまずは名古屋まで行き、そこから以下の手段を使う方法があります。
関西・東海地方からの電車
御殿場駅経由 | 名古屋駅から新幹線で約90分「三島駅」下車 →富士急 路線バスで約45分「御殿場駅」下車 →富士急 路線バスで約51分 |
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富士山山中湖駅経由 | 名古屋駅から新幹線で約90分「三島駅」下車 →三島・河口湖ライナーで約70分「富士山山中湖駅」下車 →富士急 路線バスで約14分 |
関西・東海地方からの高速バス
名古屋名鉄バスセンター発 | 中央高速バスで約5時間「富士山駅」下車 →富士急行 路線バスで約25分 |
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忍野八海周辺の駐車場マップ・料金

観光客の増加に伴い、【忍野八海】の周辺には有料駐車場が複数設置されています。
料金は場所によって異なり、1時間500円程度から終日1000円程度の駐車場が一般的です。
観光シーズンには早朝に到着することで、混雑を避けることができます。
周辺の観光スポットからのアクセス方法
忍野八海は、河口湖や山中湖からもアクセス可能な便利なロケーションにあります。
車での移動の場合は、周辺に案内標識が多く設置されているため迷うことは少ないでしょう。
また、観光客向けのレンタル自転車を利用すれば、自然の中を爽やかに移動することもできてのんびりと景観を楽しめます。
【忍野八海】周辺の食事処・食べ歩き

忍野八海周辺のおすすめランチスポット
忍野八海周辺には、地元食材を使用した料理を提供する飲食店が点在しています。
特に人気なのは「ほうとう鍋」や「富士宮焼きそば」などで、地元ならではの味を楽しむことができます。
また、観光客向けの和食レストランやカフェも多く、豊富な選択肢が魅力です。


忍野八海周辺の主な食事処
店舗名 | 所在地 | 説明 |
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池本茶屋 | 山梨県南都留郡忍野村忍草354 | 打ちたてのそばや岩魚塩焼きを忍野八海の景観とともに楽しめる。 |
大臼荘(うどん・そば) | 山梨県南都留郡忍野村忍草2911 | 団体予約やほうとう体験もでき、座敷でくつろぐことができる。 |
御食事処 一櫟亭 | 山梨県南都留郡忍野村内野1974 | 完全予約制の和食レストラン。手打ちそば、地場産野菜を使った数々の料理が特徴。 |
手打ちうどん いなか | 山梨県南都留郡忍野村忍草1189 | 営業時間11:00~14:00 火曜日定休。手打ちうどんがおすすめ。 |
お食事処 いろり | 山梨県南都留郡忍野村忍草200-1 | 営業時間11:30~14:00/18:00~23:00 火曜日定休。野菜たっぷりのほうとうが自慢。 |
魚芳 旬鮮道場 | 山梨県南都留郡忍野村忍草1083 | 月曜定休。団体様予約可。500円のワンコインランチや海鮮丼が好評。 |
忍野 しのびの里 | 山梨県南都留郡忍野村忍草2845 | 忍者屋敷の佇まいの中で本格的なお食事と『忍者』のパフォーマンスが楽しめる。 |
和食処 車や | 山梨県南都留郡忍野村忍草1481 | 月曜定休。団体様予約可。「そば御膳」「車や御膳」がおすすめ。 |
グラッドリー | 山梨県南都留郡忍野村忍草3333 | エスニックからピザ、パスタなどが楽しめる。 |
古民家ダイニング『中の家亭』 | 山梨県南都留郡忍野村忍草398 | 隠れ家的な雰囲気で地元の旬の食材を楽しめる。3日前までの完全予約制。 |
和風 仁泉 | 山梨県南都留郡忍野村忍草1000-56 | 160名の団体予約可。小鉢や刺身、そば、フルーツなどを含めたツアーメニューあり。 |
手打ちそば 天祥庵 | 山梨県南都留郡忍野村忍草2848-2 | 水曜定休。ぶっかけそばやからみそば、つけとろ、かも田舎、せいろなど。 |
仲見世 | 山梨県南都留郡忍野村内野271 | 手作りで真心込めたお弁当・仕出し料理のお店。 |
日本料理 八豊 | 山梨県南都留郡忍野村忍草1188-4 | 昼:要予約。夜:17:00~大小宴会も可。和食メインのメニュー。 |
はんのき食堂 | 山梨県南都留郡忍野村忍草265 | 色々な野菜を使ったほうとう鍋や富士山の湧水で育てた虹鱒が人気。 |
丸天さかな屋 | 山梨県南都留郡忍野村忍草114 | 不定休。そば、ほうとう、鯉のあらい、虹ます塩焼きなど、名水を使った絶品料理が特徴。 |
麺処 びわ | 山梨県南都留郡忍野村忍草117 | 天然素材で作ったつゆと美味しいお蕎麦が特徴。 |
食事処 忍野八洲 | 山梨県南都留郡忍野村内野4667 | 昼は完全予約制。新鮮な食材、富士山麓の地野菜を使ったおいしい日本料理。 |
弥生庵 | 山梨県南都留郡忍野村忍草354 | 営業時間11:30~14: 00。不定休。お釜池のほとりで、美味しいお蕎麦が楽しめる。 |
レストラン シェ ガロ | 山梨県南都留郡忍野村忍草3257 | 昼)11:30~14:00、夜)18:00~21:00。隠れ家的本格フレンチレストラン。コース料理は前日までに予約。 |
レストランいねや | 山梨県南都留郡忍野村忍草2905 | 月曜定休。お得な平日限定定食やランチセット、季節のおすすめメニューや特製カレー、ハンバーグが人気。 |

事前予約が必要なお店も多いので注意しましょう。
食べ歩きに最適なご当地グルメ


【忍野八海】では、おだんごやソフトクリーム、おせんべいなどの売店があり、景色を楽しみながらの食べ歩きもできます。


さらに、地元産の魚を炭火で焼いた「ヤマメの塩焼き」は地元の風味を楽しむことができると人気です。

【忍野八海】GWの混雑状況

ゴールデンウィーク中の忍野八海の混雑具合
GWは観光客が集中する時期で、午前中から昼過ぎにかけて大変混み合います。
駐車場が満車になることが予想されるため、早朝訪問がおすすめです。
また、バスも混雑するため、時間に余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。
観光客が多い時期の快適な過ごし方
混雑を避けるためには、事前に飲食店の予約や施設チケットの購入を済ませるとスムーズです。
また、オフピーク時間帯である夕方に訪れると、比較的静かに観光を楽しめます。
混雑を避けるための穴場スポットや時間帯
忍野八海周辺には、観光客が少ない穴場スポットも点在しています。
例えば、「湧池公園」や周辺の自然遊歩道は比較的混雑が少なく、ゆったりと過ごせる場所です。

夕方や早朝の訪問も人が少なく、じっくり景観を楽しめておすすめです!
よくある質問

- 忍野八海は雨の日でも楽しめる?
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雨の日には水面がさらに静かになり、湧水の透明度が際立ちます。雨具を持参し、雨の景色を楽しむことで、新たな魅力を発見できるでしょう。
- 忍野八海でペットと一緒に過ごせる?
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忍野八海の観光エリアでは、一部ペット同伴が許可されています。リードを付けた状態で散策する際は、観光客や自然環境に配慮することが重要です。
- 写真撮影に最適な場所や時間帯は?富士山が美しく見える時間帯は?
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撮影には早朝が最適で、光の柔らかさが湧水池と富士山を美しく引き立てます。特に早朝は空気が澄んでおり、逆さ富士を楽しむことができることもあります。夕方は柔らかな光が富士山を包み込み、幻想的な景色を堪能できます。
- 忍野八海にはどんな服装がおすすめ?
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忍野八海は標高約900メートルに位置しており、季節や時間帯によって気温が変化します。春や秋は長袖シャツや軽いジャケットが快適で、冬は防寒対策が必要です。夏でも朝晩は涼しいため、薄手の上着を持参すると安心です。また、歩きやすい靴を選ぶことが重要です。
- 子ども連れでの観光時に注意すべきことは?
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忍野八海は湧水池が点在しており、池の周囲には狭い道や段差がある場所もあります。小さなお子様がいる場合は、手をつないで安全に配慮してください。また、ベビーカーでの移動は砂利道や狭い通路が多いため、抱っこ紐を利用する方が便利です。
- 忍野八海観光の所要時間は?
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忍野八海の観光所要時間は、8つの湧水池をすべて巡る場合で約1時間半から2時間程度です。メインエリアだけを回る場合は約1時間が目安です。出口池は少し離れた場所にあるため、追加で20分ほどの時間が必要です。
- 忍野八海の入場料は必要?
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忍野八海自体は無料で見学できますが、「底抜池」は資料館内にあり、資料館の入場料が必要です。
まとめ

忍野八海は、富士山の雪解け水が生み出す神秘的な湧水池群で、その美しさと自然の驚異に触れることができます。
「富士の名水百選」に選ばれたその湧水は透明度が高く、訪れる人々を魅了してやみません。
池の周囲を散策しながら四季折々の景色を楽しむことができ、晴れた日には逆さ富士という絶景に出会うこともできます。
さらに、周辺には地元のグルメやランチスポットが充実しており、食べ歩きを通じて地域の味を堪能できる楽しみも。
ゴールデンウィーク中には混雑が予想されるものの、早朝の訪問や穴場スポットの活用で快適な観光を実現できます。
忍野八海へのアクセスも便利で、公共交通機関や車で訪れることが可能です。
地元資料館では歴史や湧水の成り立ちを学ぶことができるため、自然の美だけでなく文化的な背景にも触れることができます。
ぜひ一度、自然と歴史が交差する忍野八海で日本ならでは風情と四季折々の景観を楽しんでみてくださいね!